何気ない布石
2018/09/26
9月26日の中医協総会を傍聴してきた。
2020年診療報酬改定へ向けた一歩を感じた。
しかし、来年は診療報酬改定の議論以外に、問題が山積している。
消費税増税に伴う薬価改定、2020年薬価改定に係る薬価調査、診療報酬への補填等、各分科会のみならず中医協総会も紛糾するテーマが目白押しだ。
来年度の薬価改定時期は各業界紙の報道が様々な憶測を呼んでいるが、まだ確定していない。本日の中医協総会資料に改定へ向けたスケジュールが示されているので正しくはそちらを確認頂きたい。
さて、話は変わるが、本日の資料で個人的に最も気になったのは、平成30年度診療報酬改定の影響に関する調査案である。
サラッと、何気なく、地域フォーミュラリーに係る質問が設けられている。
しかも、病院フォーミュラリーではなく、地域フォーミュラリーという呼称が使用されている。
地域フォーミュラリーに関するブログを10回シリーズで書き終えた途端にこうだ。気になってしょうがない。
この設問は、病院、薬局を対象にした調査票に盛込まれている。開業医は対象になっていない。
調査が行われる前から勇み足もいいところだが、これで2020年診療報酬改定へ向けた議論で再度俎上に載ることは確実となった。
日本海総合病院、協会けんぽ静岡県支部での事例がどこまで、そしてどのように具体化するか。2つの事例が叩き台になることは間違いない。