不気味な連合

2018/09/02

先日面談させていただいた某調剤企業のトップは、当事者ながらも客観的かつ冷静に調剤専業とドラッグストアの競合の将来像を考えていた。

調剤市場は大手5社を合わせても約10%程のシェアしかない。他の業界ではありえないほど細分化されている。

調剤専業とドラッグストアの異なる業態が有機的に融合するのか、どちらか一方が他方取り込んでしまうのか、はたまた全く別の路線を歩むのか、今のところ誰にも分からない。もちろん、各社の代表者はいろいろな思惑を思い巡らせているだろうが。

その方が脅威に感じていたのはイオン連合だ。

イオングループとして広義に捉えた場合、イオングループの調剤店舗数は2000を超える。代表的な企業には、イオン、ウエルシア、ツルハ、メディカル一光、クスリのアオキ、ウェルパーク、ザグザグ等がある。

それぞれの企業がお互いをどのように見ているのか謎だ。商圏ベースで見ると明らかに各社は競合状態にある。

それでも大枠では各社は紛れもなくイオングループであり、他の調剤、ドラッグ企業にとって脅威であることに違いはない。イオンが調剤市場をどのように見ているか気になる。アマゾンよりも恐ろしい存在かもしれない。

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