地域フォーミュラリーを考える⑨ (事例集積後による発展)
2018/09/12
“地域”という視点から少々ずれるが、前回のブログでは、フォーミュラリー関連点数新設時の施設基準を検討した。
あまりパターンは思いつかなかったものの、個人的には、実際のフォーミュラリーを届出用紙に添付することが現実的と考えている。
そして、この形式には発展性があるとも考えている。
医療機関から集積されたフォーミュラリーは、国家的フォーミュラリーを検討する際の重要なデータベースとして活用できる。
病院によってフォーミュラリーは異なるものの、どういった根拠で成分を選定したかを含めて、総合的に分析することで国家フォーミュラリーを作成することができるだろう。そして、フォーミュラリー未導入施設、薬剤費が平均よりも高い医療機関に対して、国家フォーミュラリーの遵守を個別指導する。
更にここに、ICERによる新薬の費用対効果検討を盛り込むことで、英国NICE並の国家フォーミュラリーの流れが構築される。
製薬企業にとっては大変厄介な国になると思うがでは国民皆保険制度維持のためには致し方ない。