高額療養費
2018/08/05
8月より70歳以上の高額療養費制度の仕組みが変わった。
詳細については厚生労働省のホームページ等で確認して欲しい。
今日は高額療養費制度への提言をひとつ。
高額療養費制度は現在、年齢と収入により細かく上限額が設定されている。そして、多数該当時には更に上限額が抑えられる仕組みとなっている。
しかし、国の推進策に従ってジェネリックを使用すると、高額療養費制度の基準に適合せず、療養費給付後の実質的負担が逆に高くなってしまうことがある。そのため、先発品を使い続けるというケースが少なくない。これでは国民医療費の適正化にはならない。
ジェネリックのみならず、バイオシミラーが進まない要因の1つでもある。
そこで、ジェネリックやバイオシミラーを使用して医療費が下がった場合の上限額テーブルを設定してはどうだろう。
高額な薬剤のジェネリックやバイオシミラーは、先発品の薬価が元々高い故、安くなったとはいえそれでも高い。治療が長引いた場合、ジェネリック、バイオシミラーを使用していても経済的負担感は大きい。しかし、ジェネリックを使用すると実質的負担額が高くなってしまうため、先発品を使い続けるという矛盾が生じている。
ジェネリック、バイオシミラーを使用した場合のテーブルを設けることで、ジェネリックの切替が進むし、医療費は下がる、自己負担も減り、三方良しである。
私からの提案だ。