地域フォーミュラリーを考える③

2018/08/30

先のブログで、薬剤の特徴、エビデンス、留意すべき副作用等の情報収集に当たり、MRやMSに頼る薬局・薬剤師は終わり、と書いた。

これは私個人の意見というより、先の学術総会で要人の方々が語られた見解を単的に表現したものである。誤解なきようお願いしたい。

では、薬局・薬剤師はどんな情報源にアクセスすべきなのだろうか。

最低限のものとして、添付文書、インタビューフォーム、審査報告書、副作用の蓄積報告、RMPがある。いずれもPMDAのサイトで入手可能。そして、どの情報はどこを見ればわかるか、この手のテクニックも具備しておく必要がある。

ICT、AIによりあらゆることが効率化される状況では、もっと簡単な情報収集が可能となるだろう。そうなると、この分野でのリテラシーも当然必須になる。

そして、入手した情報を評価し、医師に伝達し納得してもらう力も重要だ。時には深いディスカッションになることもあるだろう。6年制卒業の薬剤師は腕がなることだろう。

ところで、発展系の情報源にはどんなものがあるのか。フォーミュラリーで先行している諸外国のそれを参照してみるのがひとつの手だ。

歴史が深いのがイギリスだ。

British National Formularyや各ローカルのフォーミュラリーが参考になる。NHSで診療を行う医療機関にはローカルフォーミュラリーの公開が義務付けられている。無料で閲覧が可能だ。

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