地域フォーミュラリーを考える② (処方様式)
2018/08/29
今のところ真に機能している地域フォーミュラリーはない。
様々な主体が最初のモデルケース構築を目指して動いている。
院内フォーミュラリーからの拡大、保険者、地域医療連携推進法人が主体となり、ここにコンサル系企業、アカデミア等が介入している。
個人的には、地域医療連携推進法人による地域フォーミュラリーの導入がモデルとして先行すると考えている。地域の様々なステークホルダーの了承を取るのは相当難儀な作業となる。しかし、共通の理念のもとに集った地域医療連携推進法人の構成員であれば反対意見なくスムーズに進むだろうというのが理由である。
ところで、院外処方の場合、フォーミュラリーで優先される薬剤は銘柄処方されるのか、それとも一般名処方なのだろうか。はたまた、一般名処方しながらも、フォーミュラリーリストに則った銘柄選択が暗に義務付けられるのか。
一般名処方は、処方銘柄に特段のコダワリがないという医師の意思を込めた処方様式である。暗黙の了解だろうがなんだろうが強制は良くない。実施主体はこの点に留意すべきだ。