地域フォーミュラリーを考える① (ブームの夜明け)

2018/08/28

処方元のクリニックの院長より電話があった。
昨日、○○市医師会の例会に出てきたら、○○市では協会けんぽと国保の患者への処方は地域フォーミュラリーに沿うようにと言われました。来月から処方を見直さないといけないんだけど、これまで使ったことのない薬剤が結構あるから特徴とかエビデンスとか気をつけるべき副作用をレクチャーしてよ。

この状況下で最初のアクションとして、MRやMSに電話をかける薬剤師はもう終わりだ。
今回のやり取りはフィクション、私の妄想だが、現実として間近に迫っている話かもしれない。

そう、地域フォーミュラリーは具体的実践へ向けて動き出している。

さる25〜26日、京都市山科で日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会学術総会が行われた。製剤学、地域のGE使用促進策、GE切替時の工夫、BE試験ガイドライン(ICH M9、BCS based bio-waiver)、フォーミュラリー、BS、薬価制度、流通改善GLなど種々のトピックについて講演や意見交換が行われた。

中でもフォーミュラリーの存在感は大きかった。

薬局・薬剤師は、院内や地域の動向にもっと敏感にならなければいけない。「全然情報が流れてこない」などと言ってはならない。せめて、「聞いているのに全然教えてくれない」だ。

自局のエリアで地域フォーミュラリーが導入された時、自分に何ができるか、何をすべきか、薬局・薬剤師は考えなければならない。

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