延べか実数か

2018/07/05

新オレンジプランにて認知症サポーター養成の目標値は1200万人(2020年度末)となっている。

先日、区からの依頼で都内某所にて認知症サポーター養成講座を実施してきた。
26名のサポーター養成の講師を担当させていただき、1200万人達成に若干ではあるが貢献することができた。

サポーター養成数は前倒しで達成されており、上積みされた目標値が設定されている。
認知症の方が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、より多くのサポーターが必要だ。
多ければ多いほどよい。とくに、若年層がまだ多くない。小学生対象の養成講座も盛んになっているので、学校の先生にはぜひともご一考いただきたい。

しかし、このサポーター数の信憑性には幾ばくかの疑問を感じている。

行政としてはあまり触れて欲しくないのかもしれないが、どうにも黙っていられない性格のため許してほしい。

それは、この数値が延べ人数ではないか?という疑問だ。

私はこれまで自分自身で3度の養成講座を受けている。
1200万人にカウントされている全員が3度の養成講座を受けたと仮定すると実数では400万人になってしまう。

この違いはとてつもなく大きい。

認知症の方の住みよい街づくりに関わる話だ。真剣に、正確に集計しなければならない。
ただ正確にといっても、個人情報を入手して厳正に登録数を管理するのは容易ではない。

それが無理ならば、目標値をもっともっと増やす必要がある。思い切って6000万人くらいに設定してもいいと思う。

私みたいに複数回受ける人がいても1000万人くらいは養成できるだろう。

複数回受けた人はそれだけ理解が深まるため受講抑制はしないでほしい。

1200万人は少なすぎる。目標値の引上げが必要だ。

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