思いついてしまった
2018/07/18
電子お薬手帳が乱立している。
まさにポイントカードによる顧客囲いこみに近い様相だ。
いかにメリットがあっても似ているものは似ているのだ。
ポイントカードについては、企業独自のポイントサービスに加えて、相互ポイントサービスが普及している。
普及したということは、独自ポイントサービスを提供する企業にとって無視できない存在になってきたということだ。
一方の電子お薬手帳はまだガラパゴス状態だ。
各企業、各団体のお薬手帳が独自の進化をとげている。
「●●社と▲▲社のお薬手帳アプリが連携」みたいな記事が出る日は来るのだろうか。
そんなことを考えていたら、思いついてしまった。
現在の電子お薬手帳は提供サイドに主導権がある。
投薬内容のデータを記録できるのは、基本的には提供サイドのみだ。
そのため、異なるアプリを使用している薬局に行ったときは、また別のアプリをインストールしなければならない。
非常に不便な状態にある。
この主導権が患者側にあったらどうなるだろう。
具体的には、FacebookのようなSNSをベースにしてクローズドの個人ページを作る。
そして、患者は自分が選んだかかりつけ医やかかりつけ薬局のみにアクセス権を付与する。
つまり、日常診療や服薬指導で関わる医師や薬剤師からのアクセスを患者自身が管理するということだ。
医師や薬剤師はWebベースで患者の個人ページにアクセスして、診療情報や検査値データ、服用中の薬剤とその指導や注意点を入力する。
診察日や投薬日以外に患者と連絡を取りたい場合も、その個人ページにポスティングすることでコミュニケーションがとれる。
双方向のやり取りが可能であるため、途中の体調、服薬状況、副作用等の確認もできる。
こうすることで、どの医療機関、薬局に掛かったとしても、同じ患者の情報にアクセスすることができる。
プッシュ型、プル型の両方で情報がやり取りできるため、患者の治療に対するアドヒアランス向上にもつながる。
なかなか良いアイデアだと思うが、いかがだろうか。
問題は、このシステムからいかに利益を生み出すかとうことである。
この点については、もうしばらく検討の時間を要するため、また後日のブログで披露したい。
できるかな?