改正制度の施行はサブマリン的にやってくる

2018/07/11


地域支援体制加算の経過措置要件の期限がじわじわと迫っている。

副作用報告体制は9月末、プレアボイド報告は2019年3月末となっている。

4月の新制度スタート後、よほど意識していないと忘れてしまうのではないかと思うが、実際はどうなんだろう。
実務に携わっていないと、この辺の現場感覚が一切ないため、想像の域を出ない。

もう一つ、サブマリン的に近づいてきているのが、薬局機能情報提供制度の改正だ。

これは平成29年10月6日に公布され、平成31年1月1日より施行となっている。施行まであと半年を切っている。
改正薬局機能情報提供制度には、いわゆる4つの薬局KPIが盛り込まれている。
この指標によって「かかりつけ薬剤師としての役割を発揮できる薬剤師を配置している薬局数」が算出されることになる。

このKPIの是非については依然議論が残るところと思うが、かかりつけを評価するあまたの指標の中から、数値で客観的に評価できるものとしては妥当な選択だと思う。
以前、某学会でKPI設定に携わった先生のお話を聞いたことがあるが、選定のプロセスや理由は至極まっとうだったと記憶している。
スポット的に“この4つのKPIだけをやる”ことは到底難しく、日ごろから様々な取組みをしていないと到達できないKPIだったと認識している。
つまり、KPIだけど取上げて、あーだこーだ文句を言うのは無意味ということだ。

公布から施行まで1年というのは決して珍しいものではないが、今回はその間に診療報酬改定があったため、改正薬局機能情報提供制度に対する意識はだいぶ薄れていると考えている。

何事もスタートが肝心。

施行直後からKPI達成の実績を公表できる薬局は必ず出てくるものだ。着実に取組みを進めているのだ。

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