きよきよしい
2018/07/10
何事も新しすぎるものは批判を浴びるものだ。
出すぎると叩かれるものだ。
毎年業界を震撼させる某社長の役員報酬が今年も発表された。
今年は過去最高の8億2000万円らしい。ここまでくるときよきよしい気持ちになる。
仮にこの企業の店舗数を600として1軒当りに落とし込むと約137万円/軒となる。
これは年間の数値であるため、月単位まで分解すると1店舗当たり約11万円/月を徴収していることになる。
41点(旧基本料1)で計算すると約269枚分の売上だ。1日50枚としたら5日とちょっとで回収できる。
こういう見方をすれば、決して法外な報酬ではない気がしてくる。
この方はおそらく仕組作りがどとんでもなく巧妙なんだと思う。
そして、また新たな仕組作りによって業界が騒がしくなっている。
病院への薬剤師派遣だ。
早速、病院薬剤師の業務は薬局薬剤師には務まらない云々の意見がSNS上に溢れてきた。
個人的な意見としては、畑は異なるものの、新卒の薬剤師よりは遥かに即戦力になると思うが、どうなんだろう。
とにかく、重要なのはそんなことではない。
仕組作りの巧妙な某社長は単なる派遣業務だけにとどまらないということだ。
きっと別の仕掛けが組込まれているはずだ。
自分たちの有利な仕組みに作り替えようとしているはずだ。
ポリファーマシー対策、プレアボイド推進、フォーミュラリー構築など、病院薬剤部が取組まなければならないことがたくさんある。これらへの介入、つまりコンサルティングによって、病院への影響力を強める可能性もある
規制改革の方向性によっては、院内薬局業務すべてを受託することだって可能になるかもしれない。困っている病院はたくさんある。ニーズはあるということだ。
次の展開に注目だ。