外来受診時の定額負担
2018/06/21
骨太の方針2018に、「かかりつけ医・かかりつけ歯科医・かかりつけ薬剤師の普及を進めるとともに、外来受診等の定額負担導入を検討する。」との記述があった。
この“定額負担導入”の表現は“薬局”にも掛かっているのだろうか。
個人的にはどこからどう読んでも医師、歯科医師、薬剤師それぞれに掛かっている表現としか読み取れない。
仮に定額負担が500円だとして、かかりつけ以外の薬局へ行く患者がいるだろうか。
400床以上の病院では既に導入されている制度だが、定額を支払ってでも受診する患者がそこそこいるらしい。
確か、中医協の資料に関連するデータがあったような気がするが、調べるのが面倒なので割愛する。
現行制度の場合、そもそも定額負担の対象となるのは紹介状がない新患のみであるため、対象患者自体が少ないと思われる。
再診で通院する患者や、紹介された患者については支払いが不要だ。
薬局の場合はどのように運用されるのだろうか。
既存のかかりつけ薬剤師へ掛かる場合は、“再診”に該当するケースと思われる。
では、医療機関の“紹介”に該当するケースにはどのような場合があるだろうか。
まさか“かかりつけ医”が“指定”した薬局に行った場合、、、現時点でこれは療養担当規則により規制されているが、国が推進したい“かかりつけ”を盾に療担を変更することだってありうる。
今後の議論の行方が気になる。