ジェネリックの共同配送②
2018/08/03
医薬品卸による従来の流通モデルでは、ジェネリックの配送にはいくつかの問題点がある。
まずはやはり、メーカー数の多さだ。
メーカー数は支店のみならず物流センターの在庫管理を煩雑にする。メーカー数が多くなればそれだけ発注業務が増える。そして単価の安いジェネリックの大量の在庫が倉庫を占領する。単価が安いということは、物流リベートもおのずと薄くなる。
また、各支店から医療機関へ配送される際のワンピース毎の単価・利益も年々低下傾向にある。安いからと言って省スペースになるわけでもなく、配送にはこれまで同様のコストがかかる。それでも注文がくるから、現場はせかせかとオリコンを運んでいる。
両社のノウハウ、人材、プラットフォームを融合した共同配送とはいったいどんなスキームだろう。
私の妄想はこれだ。
まず、2社共同出資でエスケーティーエイチ(筆者による仮の社名)というスペシャリティとジェネリックの物流に特化した会社ができる。
拠点は、愛知県大符市にある名南物流センターと、太田区平和島に建設中のダイナベース総合物流センター(筆者による仮の名称)だ。
それぞれが西日本、東日本の医療機関を管轄しジェネリックを受注、配送する。
配送は1週間に1回だ。
ここでは東邦の配送スキームを活かす。
そして、1配送当たりの金額に下限を設定する。最低でも10万円。これ以下では、仮に週一回の配送日が到来しても出荷されない。10万円を超えるまで、受注はプールされる。
配送はエスディロジをベースに一部でクロネコヤマトに委託する。
また、配送拠点の集約と同時に、取扱メーカーを数社に絞る。例えば、T社、K社をメインとして、せいぜい追加したとしてもあと2〜3社だ。それ以外は扱わないが、AGは特別枠として残す。メーカー集約により一社当たりの仕入額が増えれば、リベート交渉も有利になる。スズケン、東邦を合わせると、グループにある薬局店舗数も1000を超えるため、それなりの売上が見込まれる。そうなれば、GE
メーカーにとって魅力的だろう。
あくまでも私個人の妄想だ。
登場する企業とはいっさいの関係がない。
だからこそ、好き勝手に妄想できるのだ。
未だ厚生科学審議会の資料が読めていない(汗)